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境港市地域おこし協力隊

Author:境港市地域おこし協力隊
 
鳥取県境港市で「地域おこし協力隊」として活動しています。

伝統の特産物 “伯州綿 (はくしゅうめん)” の栽培や商品づくり、販路拡大に取り組み中。

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Think Global, Act Local.

広島県・尾道市にある「立花テキスタイル研究所」さんをお尋ねしました。
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立花テキスタイル研究所は女性4人が中心となって活躍されております。

代表の新里かおりさん
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学生時代にたまたま訪れた尾道で地場産業である尾道帆布との出会いがきっかけで
東京から移住して平成21年「立花テキスタイル研究所」を立ち上げられました。

帆布といえば生地も丈夫でトラックの幌や船の帆など工業製品として使用されていますよね。
帆布のカバン、馴染みのある方も多いと思います。

尾道帆布のもつ素材のよさを生かしたものを作りたい!
ふつうに販売するのではなく、独自性のあるものを作りたい。

美大出身の新里さんは尾道で帆布アートイベントを企画。
関東の芸大や美大の学生を中心に1か月共同生活しながらの滞在形式のアート・工芸の
ワークショップを廃校などで毎年開催。
帆布を無料で提供し、学生たちに作品を制作してもらうというもの。
帆布を使用した様々な可能性を感じたそうです。

織や染めを専攻しておられたこともあり、尾道でみかける草木をみて
尾道で自生する植物で染めてみたいなぁという気持ちも膨らむようになり、
地元の農家さんが剪定で捨ててしまう木や葉などを生かして染色材料にしたり
原料である綿を一から作れないだろうかと畑で綿を栽培スタートしたり・・・。
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現在は織(素材)・染め・製造をすべて尾道市内でまかなうように!
帆布の製品の他に、簡単に織ができるキットや
スタッフの方が手織り・手染めされた商品も販売されておられます。
(立花テキスタイル研究所のHPから見る・購入可能です)

『自分の環境の中でできるエコなものづくり』

新里さんは自分たちがどんな思いでものをつくっているのか
内にある気持ちをたくさんお話してくださいました。

ものをつくるとき、はじめに何かとコストがかかることが多いけれど
そこは発想の転換。
実は身近なところに宝の山があったりする。
必要なもの、ヒントは目の前にあったりするんだよなぁ。

そして事務所の奥にある帆布工場を見学させていただきました。
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糸の美しいこと!
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機械の成型は手作業。根気のいる作業です。
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看板犬のきなこちゃん 
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見学を終え、お昼ごはんを食べに入ったお店。
「こめどこ食堂」
スタッフ方のエプロンからコースター、クッションカバーまで
立花テキスタイル研究所さんの帆布で作られていました。
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帆布を柿渋で染めたすてきなエプロンやコースターは販売もされておられました。
スタッフの方のエプロン&割烹着姿、とても素敵でした。
(画像がなくてごめんなさい。こめどこ食堂さんのfacebookで見れるかも)
ちなみにこの器なども地元の若手陶芸家さんの作品です。
店内には地元で採れる食材の他、食器やインテリアも地元・尾道のものを使われています。
観光客も多い町なので、PRにもなっていいですよね。参考にしたいです。

心もおなかも満たされて次に向かったのは尾道にあるお寺・浄泉寺。
カンボジアで伝統の絹絣の復興活動されておられる森本喜久男さんの講演会へ。
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森本喜久雄さんについてすこし。
1948年京都生まれ。
IKTT(Institute for Khmer Traditional Textiles ;クメール伝統織物研究所)代表。

森本さんは京都で手描き友禅の職人をしていましたが31歳の時に
初めてタイを訪れ、バンコクの博物館でカンボジアの絣布に出会ったそうです。
その後、タイのラオス難民キャンプの織物学校のボランティア、
東北タイの農村での手織物プロジェクトの設立に関わり、その後、草木染めの調査や指導、
キング・モンクット工科大学のテキスタイルデザイン科の講師などの活動を経て
1996年にカンボジアの現地NGOとしてIKTTをプノンペン郊外のタクマオ市に設立。
以来、内戦下で途絶えかけていたカンボジア伝統の絹織物の復興と、伝統的養蚕の再開に取り組んでおられます。2000年、IKTTをシエムリアップに移転。
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森本さんは自然環境を再生することで織は続けられていく、という想いから
約13年前より森をつくり、村をつくりことを始めました。その「伝統の森」は
もともと荒地を耕し少しずつ整備され、土地も広がり現在は23ヘクタールに。
森には小屋があり、井戸があり畑があり、そこは人々が生活をする村であり
桑や綿の栽培、養蚕、そして絣の自然染料となる木や植物を育てるなど
すべて自分たちで材料をまかなっておられます。
この村では約200人が暮らしを共にしながら
若い世代も染めや織の技術を習得、継承が可能となっています。
カンボジアの絹絣はすべて口承で伝えられているそうです。

スライドショーで画像と共に森本さんはカンボジアでの取り組みを教えてくださいました。
印象的だったのはお母さんが赤ちゃんや子供たちの傍で機を織り、染色をしている姿。
暮らしと仕事が切断されていない。繋がっている。

伝統を支えている自然や風土にたいする森本さんや村の人々の畏敬の念を感じました。
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講演の後、森本さんに挨拶へ。
伯州綿の活動についてもすこしお話させていただきました。
森本さんは「伝統は守るものではなく、つくるもの」だと。
そして、「すべては自分の‘妄想’から始まった。是非、妄想してください」と優しく
笑顔で語りかけてくださいました。
日々、伯州綿に携わる仕事をさせていただきありがたいなという思いと同時に
正直、目の前には様々な課題が立ちはだかります。(苦笑)
しかし、森本さんの言葉、取り組まれていること、
そして立花テキスタイル研究所のみなさんとの出会いによってたくさん励まされました。
人の持つ現実を変えていく力、あたらしい世界を切り拓いていく力を
見させていただいた視察の旅でした。

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創造すること、妄想力も鍛えていきたいです。

立花テキスタイル研究所
http://tachitex.com/
こめどこ食堂
https://www.facebook.com/komedokoshokudou/
クメール伝統織物研究所
http://iktt.esprit-libre.org/


しまだ

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