こんにちは!
仲里です。
最近ますます、暑くなり、境港市は毎日34度前後が続いています。
伯州綿もぐんぐん大きくなっています。

今回は摘芯についてご紹介いたします。
こちらで行っている摘芯方法です。
他にも様々な方法で行われていますので、参考程度にご覧頂けますと、幸いです。
それでは行きましょう!
摘芯(てきしん)とは、
樹木等の生長点を摘み取ることを言います。
この頂芽を摘むことにより、側枝の生長が促進され、より多くのコットンボールを収穫するこが可能となります。

こちらでは、綿木の背丈は70~80cm程度になったら徐々に摘芯を行うようにしています。
最終的なコットンボールの数は、綿木1本につき20個程を目標に摘芯を行っいます。
どの辺りから摘芯を行えば良いか、考えてしまいますよね。
綿木の最も上に伸びている部分(頂芽)の成長点を摘まんで、摘芯を行います。

この柔らかい茎の部分から、手で摘み取って行きます。

この時に注意することは、「摘芯する位置は、一番上の側枝から、可能な限り離す。」と言う点です。
この理由は、あまりに摘芯位置が側枝に近いと、近くの側枝が健全に生長しない場合があるためです。
綿木によっては、生長が遅いものが出てきます。
そのため、70~80cmの高さに生長していなくても、摘芯を行うようにしています。

また、側枝から出ている花芽の数も一つの目安となります。
たとえば、綿木が70~80cmに達していなくても、下の方の側枝に花芽が4、5個ついている場合も摘芯を行なう判断基準となります。

ですが、綿の生長は、その年の気候や、土地によっても大きく左右されるため、一概に決まりはないのです。
そのため今回の内容は、参考程度にお考えくださいね。
色んな方法で摘芯を行なうと、新たな発見があるかも知れません。
例えば、
一本は摘芯をしないで、生長させる。 摘芯の時期をずらしてみる。などなど。
それも栽培の醍醐味ですね!
目指せ「伯州綿富豪」!
また、摘芯と同時に、伯州綿の状態を観察していきます。
こちらは、葉巻虫の被害にあってしまった綿木です。

摘芯を行ないながら、綿木の状態を確認し、病気や害虫等に早く対応できると、畑全体の被害も少なくて済みます。

最後に、
『鳥取県の棉花』という文献からの引用です。
60年以上昔の文献ですので、ご参考程度に!
この文献では、側枝の数は六段~七段が適当とされています。
少し長いので、ご注意願います!
(「あくび」がでてしまうかも・・)
時代によって、気候や地質が変わるため、現代の栽培方法にそのまま移行することは難しいかもしれませんが、とても興味深い内容だと思います。

以下、引用です。
【摘芯について】
主幹の伸長を抑制することで、生育を止め、養分を結蒴に向かわせ、その成熟を促進させることにある。
また贅芽を除き、養分の分散を防ぐことは、開絮を促進させる方法であり、棉花栽培には欠くことができないものである。しかし、全ての生長点を除去することは、往々にして不良の結果を招くことがある。
つまり、六段目で摘除しようとする場合に、六段目の結果枝の直上より摘除したとする、そうすると、六段目の結果枝がすぐに伸長して、主枝に代わり徒長するため、成るべく摘除しようとする枝より一段上、つまり七段目の下際で摘除することを安全とする。
このような時は、主幹の一部を今後も残すことになり、六段目の結果枝の伸長を阻止する利点がある。これは摘心をする上での、第一の秘訣である。
摘心の時期が早すぎる場合は、下部の発育枝が徒長し、生育が、かえって旺盛となり、吐絮(開絮)が遅延することがある。
摘心と同時に、枝端の徒長するものや葉腋から発生する贅芽、つまりは副枝も除去を行う。
摘心と贅芽の発生とは密接に関係をするものであり、摘心後は贅芽の発育を促すものである。特に降雨後においても同じことが言える。
そのため摘心の時期には、極めて細心の注意を払う。主幹の摘除は、おのずと枝数の制限となるものであり、枝数(結果枝)の本数は気候、土質及び栽培法により、決定するべきものである。
本県においては六段~七段に制限することを適当としている。このように枝数を制限する場合には、下位の枝には一、二顆(つぶ)、中位の枝には二、三顆(つぶ)、上位の枝には三、四顆(つぶ)を結実させる。そのために摘心は、この標準をもとに、棉の生育状態に応じて適宜施すべきものである。
そのようにして摘心はなるべく土用中に終わることを良しとされる。
結蒴=コットンボール
開絮=綿が弾ける
結果枝=側枝(コットンボールができる枝)
以上
いかがでしたでしょうか?
今回は、「あくび」が出てしまいましたでしょうか?
分かりずらい内容だったかもしれません。
たまには、こんな感じで伯州綿を紹介させてくださいね。
ではまた!
フェイスブックも更新していますので、お見逃しなく!
境港地域おこし協力隊・伯州綿フェイスブック←こちらから
仲里です。
最近ますます、暑くなり、境港市は毎日34度前後が続いています。
伯州綿もぐんぐん大きくなっています。

今回は摘芯についてご紹介いたします。
こちらで行っている摘芯方法です。
他にも様々な方法で行われていますので、参考程度にご覧頂けますと、幸いです。
それでは行きましょう!
摘芯(てきしん)とは、
樹木等の生長点を摘み取ることを言います。
この頂芽を摘むことにより、側枝の生長が促進され、より多くのコットンボールを収穫するこが可能となります。

こちらでは、綿木の背丈は70~80cm程度になったら徐々に摘芯を行うようにしています。
最終的なコットンボールの数は、綿木1本につき20個程を目標に摘芯を行っいます。
どの辺りから摘芯を行えば良いか、考えてしまいますよね。
綿木の最も上に伸びている部分(頂芽)の成長点を摘まんで、摘芯を行います。

この柔らかい茎の部分から、手で摘み取って行きます。

この時に注意することは、「摘芯する位置は、一番上の側枝から、可能な限り離す。」と言う点です。
この理由は、あまりに摘芯位置が側枝に近いと、近くの側枝が健全に生長しない場合があるためです。
綿木によっては、生長が遅いものが出てきます。
そのため、70~80cmの高さに生長していなくても、摘芯を行うようにしています。

また、側枝から出ている花芽の数も一つの目安となります。
たとえば、綿木が70~80cmに達していなくても、下の方の側枝に花芽が4、5個ついている場合も摘芯を行なう判断基準となります。

ですが、綿の生長は、その年の気候や、土地によっても大きく左右されるため、一概に決まりはないのです。
そのため今回の内容は、参考程度にお考えくださいね。
色んな方法で摘芯を行なうと、新たな発見があるかも知れません。
例えば、
一本は摘芯をしないで、生長させる。 摘芯の時期をずらしてみる。などなど。
それも栽培の醍醐味ですね!
目指せ「伯州綿富豪」!
また、摘芯と同時に、伯州綿の状態を観察していきます。
こちらは、葉巻虫の被害にあってしまった綿木です。

摘芯を行ないながら、綿木の状態を確認し、病気や害虫等に早く対応できると、畑全体の被害も少なくて済みます。

最後に、
『鳥取県の棉花』という文献からの引用です。
60年以上昔の文献ですので、ご参考程度に!
この文献では、側枝の数は六段~七段が適当とされています。
少し長いので、ご注意願います!
(「あくび」がでてしまうかも・・)
時代によって、気候や地質が変わるため、現代の栽培方法にそのまま移行することは難しいかもしれませんが、とても興味深い内容だと思います。

以下、引用です。
【摘芯について】
主幹の伸長を抑制することで、生育を止め、養分を結蒴に向かわせ、その成熟を促進させることにある。
また贅芽を除き、養分の分散を防ぐことは、開絮を促進させる方法であり、棉花栽培には欠くことができないものである。しかし、全ての生長点を除去することは、往々にして不良の結果を招くことがある。
つまり、六段目で摘除しようとする場合に、六段目の結果枝の直上より摘除したとする、そうすると、六段目の結果枝がすぐに伸長して、主枝に代わり徒長するため、成るべく摘除しようとする枝より一段上、つまり七段目の下際で摘除することを安全とする。
このような時は、主幹の一部を今後も残すことになり、六段目の結果枝の伸長を阻止する利点がある。これは摘心をする上での、第一の秘訣である。
摘心の時期が早すぎる場合は、下部の発育枝が徒長し、生育が、かえって旺盛となり、吐絮(開絮)が遅延することがある。
摘心と同時に、枝端の徒長するものや葉腋から発生する贅芽、つまりは副枝も除去を行う。
摘心と贅芽の発生とは密接に関係をするものであり、摘心後は贅芽の発育を促すものである。特に降雨後においても同じことが言える。
そのため摘心の時期には、極めて細心の注意を払う。主幹の摘除は、おのずと枝数の制限となるものであり、枝数(結果枝)の本数は気候、土質及び栽培法により、決定するべきものである。
本県においては六段~七段に制限することを適当としている。このように枝数を制限する場合には、下位の枝には一、二顆(つぶ)、中位の枝には二、三顆(つぶ)、上位の枝には三、四顆(つぶ)を結実させる。そのために摘心は、この標準をもとに、棉の生育状態に応じて適宜施すべきものである。
そのようにして摘心はなるべく土用中に終わることを良しとされる。
結蒴=コットンボール
開絮=綿が弾ける
結果枝=側枝(コットンボールができる枝)
以上
いかがでしたでしょうか?
今回は、「あくび」が出てしまいましたでしょうか?
分かりずらい内容だったかもしれません。
たまには、こんな感じで伯州綿を紹介させてくださいね。
ではまた!
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