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境港市地域おこし協力隊

Author:境港市地域おこし協力隊
 
鳥取県境港市で「地域おこし協力隊」として活動しています。

伝統の特産物 “伯州綿 (はくしゅうめん)” の栽培や商品づくり、販路拡大に取り組み中。

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伯州綿てぬぐい物語 〜最終話 ものがたりはつづく〜

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これは、私たちにとって初めての商品「伯州綿てぬぐい」が生まれるまでの物語です。


〜最終話〜「ものがたりはつづく」


ときは、2016年2月24日。
そう。今日は伯州綿てぬぐいを報道の方へ初お披露目をする記者会見の日。

境港の中村市長も出席していただき、報道の方もお集りいただいて、みんなの緊張はピークに…。
地域おこし代表として発表席に座ることになった私岡部も、変な汗が止まりません。
会見
みなさんに助けられ、無事手ぬぐいのお披露目は成功しました。ホッと一息。

そして、その後は個別のインタビュー。米子南高の綿ガールズのみんなが大活躍です!
(※ 絶妙に顔が無になっている写真ですが、実際は笑顔でしたよ!笑)
インタビュー

このプロジェクトが始まったころは、質問されても言葉が出ず三人であわあわしていたのに、今ではしっかりとした受け答えをされていて驚きました。手ぬぐいとともに成長していく三人を見ていると、巣立っていくひなを見つめる親鳥の気分になりました。


ここでうれしいニュースです♪

伯州綿てぬぐいの販売と合わせて「伯州綿ものがたり展」という展示会が決定しました!!
展示会のポスターも出来ました!!
ど————ん。
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収穫シーズンの黄金色の綿畑がメインビジュアルです。手ぬぐいのことだけでなく、伯州綿の作り手である地域おこしと綿ガールの活動についても伝えたいという想いから、綿に関わるみんなの物語を伝える展示会になりました。


記者会見のバタバタの中でしたが、展示内容の打ち合せもしっかりやってまいりました。
会見前

手ぬぐいが製品になるよりももっと前段階の、綿を育てるところからお伝えできたらいいな。
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手ぬぐいのポップの一部をご紹介。
寒空のなかシャッターを切りまくった渾身の一枚!
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こんな写真も撮ってみました。
綿ガールズたちのナイスアイデアで、パッケージにはメッセージを書き込めるようになっています。
プレゼント
実家から贈られてくる段ボールに詰め込まれた荷物ってうれしいですよね。
ありがたいお米にはじまり、おばあちゃんの畑でとれた野菜、やたら多い乾物類、自分の好きなお菓子。

ちゃんとご飯食べてるかな。無理してないかな…。そんな想いが詰まったふるさと便のなかに、伯州綿の手ぬぐいを入れてもらえたらうれしいな。

鳥取で育った伯州綿を織り込み、伯州綿を守りたいメンバーが作った手ぬぐい。
期待や不安でいっぱいの新生活に、あたたかくよりそえますように。


手ぬぐいと綿


夏から始まった綿ガールズとの伯州綿商品企画。
三歩進んで二歩下がるような手探りのプロジェクトでしたが、たくさんの方に支えられて何とか形にすることができました。

この手ぬぐいを通して、伯州綿のことを少しでも多くの人に知ってもらえたらうれしいです。
最後まで「伯州綿てぬぐいものがたり」を読んでくださり、本当にありがとうございました!

一人でも多くの人に手に取ってもらえますように。



「伯州綿てぬぐい」
販売時期:2016年3月2日(水)〜29日(火)
販売店:米子高島屋(ホームページはこちら)  本館一階/婦人雑貨コーナー
価格:税抜1200円(税込1296円)
全三種類

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【ぷかぷかスイカはどこまでも】

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【浜風そよそよ】

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【梨のかおりにさそわれて】



「伯州綿ものがたり展」
会 期:2016年3月15日(火)〜22(火)
※展示会の最終日は16時までとなりますのでご了承ください。
会 場:米子高島屋(ホームページはこちら)  本館一階/催事スペース

19日(土)には、米子南高の綿ガールズも一緒に売り場でお待ちしております。
お近くの方は、ぜひお越し下さいませ♪



伯州綿てぬぐいものがたりバックナンバー
○伯州綿てぬぐい物語 第1話 〜妄想女子〜
○伯州綿てぬぐい物語 第2話 〜パンツの行方〜
○伯州綿てぬぐい物語 第3話 〜全部つめこんで〜
○伯州綿てぬぐい物語 第4話 〜荷馬車はゆくよ〜
○伯州綿てぬぐい物語 最終話 〜ものがたりはつづく〜

伯州綿てぬぐい物語 〜第4話 荷馬車はゆくよ〜

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これは、私たちにとって初めての商品「伯州綿てぬぐい」が生まれるまでの物語です。


〜第4話〜「荷馬車はゆくよ」


日本海の冷たい風がふきはじめたころ、手ぬぐいづくりはいよいよ製造工程に突入です。

私たちが収穫した綿が、どのように一枚の手ぬぐいへと生まれ変わるのでしょうか。
今日は、手ぬぐい誕生の瞬間をご覧ください。

私たちが汗水(&涙)を流しながら育てたかわいいかわいい伯州綿。
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採ったばかりの綿は水分を含んでいるので、ビニールハウスで天日干しをします。
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その後、種と綿にわける綿くりをします。
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いつも一緒に栽培をしている農業公社笠岡さん。気合いMAX!
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そして、綿の嫁入り。これから糸になるため荷馬車へ乗せます。(♪BGM…ドナドナ)
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荷馬車へ揺られながらついた先は紡績工場。
繊維がそろって、こんなに美しいふわっふわの綿になりました。
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紡績の右も左もわからない私に、とてもわかりやすく説明をしてくださった香川出身の多胡部長さん。
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「紡績糸は、うどんだよ。」
生地をのばして、少しずつ細くしていく様子は、まさにうどんでした。
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多胡部長さん、オーガニックコットンの貴重なお話を聞かせていただき大変勉強になりました。
ありがとうございます!!!




そして、糸になった伯州綿は、再び荷馬車へのり織物工場へ。
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見学中の島田さんと西峰さん。
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たった一人で織物工場を守る木下社長さん。
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木下さんご自身も畑で綿を育てているそうです。後継者が減っている織物業界を綿とともに守る活動のお話を聞くことができて、私たちの伯州綿復活プロジェクトの意義を改めて考えるきっかけになりました。ありがとうございます!!



こうして、反物になった伯州綿が最後に向かうのは染色工場。

糊をぬることで、染め分けをしていきます。
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手前は職人さんが使い込んで、手の形にすり減った道具。穴があきそうなくらい。
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今度は、土手と呼ばれるフチをつくって、色が混ざらないように染料を流し込みます。
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染められた反物は、川と呼ばれるところに入り糊を落としていきます。
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冷たい川のなかにもかかわらず、素敵な笑顔ありがとうございます!!
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その後、脱水した反物を地上8mの干場へ手作業で干して行きます。
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高島屋の園部さんと小坂さんも、完成間近の手ぬぐいを見て納得の表情。
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伯州綿てぬぐいがつくられる現場に立ち会えて、しあわせいっぱいです。
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次回ついに、「伯州綿てぬぐいものがたり」最終回!!
涙なしには読めません。(多分!)
それは大げさかもしれませんが、たくさんの人に支えられながら土から育てた伯州綿てぬぐいが、高島屋さんへ嫁入りしていくまでをどうぞあたたかく見届けていただければ幸いです。

最終回おたのしみに♪


伯州綿てぬぐいものがたりバックナンバー
○伯州綿てぬぐい物語 第1話 〜妄想女子〜
○伯州綿てぬぐい物語 第2話 〜パンツの行方〜
○伯州綿てぬぐい物語 第3話 〜全部つめこんで〜
○伯州綿てぬぐい物語 第4話 〜荷馬車はゆくよ〜
○伯州綿てぬぐい物語 最終話 〜ものがたりはつづく〜

伯州綿てぬぐい物語 〜第3話 全部つめこんで〜

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これは、私たちにとって初めての商品「伯州綿てぬぐい」が生まれるまでの物語です。


〜第3話〜「全部つめこんで」

伯州綿の収穫ピークを迎えた秋真っ盛り、デザイン案ができあがりました。
綿ガールズと地域おこしそれぞれのイラストを持ち寄りました。

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鳥取県の特産物を私たちの楽しい妄想で描いたデザインがこちら!
わたしたちの知ってる鳥取のいいところを全部詰め込みました♪


①ぷかぷかスイカはどこまでも

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鳥取名産のスイカが漁り火となって日本海にぷかぷか。
県民自慢の大玉スイカたちは海を渡り、今では世界で人気の味となりました。
おやおや、今宵の月から種がぷぷぷ…!




②梨の香りに誘われて

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とってもみずみずしくてすっきり甘い県民熱愛の二十世紀梨。
子供から大人まで大好きな梨が食卓に並ぶ風景は、鳥取の秋が始まるサイン。
米子南高校のシンボルマークであるミツバチもこっそり飛んでいます。




③浜風そよそよ

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鳥取といえば砂丘。特産物である松葉がに・白いか・白ねぎ・柿・らっきょう、そして伯州綿。
綿ガールズをイメージした制服と、境港市地域おこし協力隊の麦わら帽たちとともに風にゆられています。


あれ?前回のタイトルにもなった「パンツの行方」は、どうなった?と思った方。

パンツは、悩んだ末に心のクローゼットにしまいました。
購入する本人が10代20代の若者であれば、パンツ柄やおじさん柄でもいいのですが、今回のターゲットはその子たちの「お母さん」。

鳥取の特産物を楽しい妄想で描きつつ、お母さん世代に受け入れられるラインは守るというメリハリを大事にしたデザインとなりました。





さてさて、デザインも決まったところで商品名を決めることに。みんなで案を出し合います。
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ふるさとや鳥取を意識させるネーミングを中心に、様々なネーミング案がでましたが、最終的に決まったのは…

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”伯州綿てぬぐい”

とてもシンプルですが、「伯州綿」を知るきっかけづくりの手ぬぐいにしたいという当初のコンセプトに戻り、あえてありのままを伝えよう!と決まりました。



デザインも決まり、名前も決まり、いよいよ次回は手ぬぐい作りに入ります!

実際に手ぬぐい作りの現場を目の当たりにしてきました。
日本の伝統をまもる職人さん達の姿、すごくかっこいいので早くお伝えしたいです!

伯州綿てぬぐい物語も折り返し地点、第4話もよろしくおねがいいたします!


伯州綿てぬぐいものがたりバックナンバー
○伯州綿てぬぐい物語 第1話 〜妄想女子〜
○伯州綿てぬぐい物語 第2話 〜パンツの行方〜
○伯州綿てぬぐい物語 第3話 〜全部つめこんで〜
○伯州綿てぬぐい物語 第4話 〜荷馬車はゆくよ〜
○伯州綿てぬぐい物語 最終話 〜ものがたりはつづく〜

伯州綿てぬぐい物語 〜第2話 パンツの行方〜

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これは、私たちにとって初めての商品「伯州綿てぬぐい」が生まれるまでの物語です。


〜第2話〜「パンツの行方」

夏が終わり実りの秋が始まるころ、いよいよ商品企画のプレゼンの日です。

企画まとめ役の岡部は地味に緊張をしており、何をやってもそわそわ…
この日は、ありがたいことにテレビ局の方が取材に来ていただいてまして、さらに口がぱっさぱさです。
綿ガールの岩田さんも硬直インタビューです(笑)
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そして始まった「伯州綿をつかった手ぬぐい」のプレゼン。
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商品名は、「妄想女子手ぬぐい in 鳥取」
ターゲットは、10代後半〜20代前半の地元女性。

そして、コンセプトは…
鳥取は進学や就職をきっかけに県外へ出ていく若者が多いので、その子たちが地元を離れても、ふるさとをそばに感じられる手ぬぐいを作ろう!新しい環境で出会い増えていくなかで、地元の話をするきっかけをつくるコミュニケーションツールにもなってほしいなと。

デザインは、鳥取の名産をモチーフに妄想をふくらませて、ちょっとシュールな感じに。
女子高生たちの独特な「カワイイ」を意識してみました。
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特産物の二十世紀梨に、おじさんがこっそりまぎれています。
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こちらは米子特産の白ねぎに洗濯物がかかっています。あ、パンツも♪
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さて、企画の紹介が終わり高島屋の皆さんから意見を伺いました。
ざっくり箇条書きにすると…

・米子高島屋の客層は50〜60代が多いが、ターゲットは若者のままでいいか

・パンツのモチーフは他になくておもしろいが、ターゲットによっては受け入れられないかもしれない

・自分の為に買う商品か、ギフトとして人に贈る商品か。

・顧客にとってのメリットは何か。 →どんな風に使ってほしい手ぬぐいか

自分たちでは気づかないことがいっぱいです!勉強になります!


綿ガールと地域おこしは、改めて企画を見直すことにしました。
打ち合わせ③

ターゲットは、10代後半〜20代前半の地元女性の「母親」に設定。
新生活が始まる娘のために、応援の意味も込めて贈るギフト商品になりました。

また、お客さんにとってのメリット、どんな風に使ってほしいか考えてみました。
そもそも手ぬぐいって使い方がわからないという人でも(ちなみに私も)、普段使いできるものにしたいなと。
布を使って、サイズの検証もしてみました。
手ぬぐい使用例

半分に折り畳むと正方形になり、ハンカチとして使える実用的な手ぬぐい。
タオル代わりやランチョンマットに使うときも、少し短めの方が使いやすいということになり、一般的な手ぬぐいよりもあえて約20cm短めでつくることになりました。

どっちつかずでぼんやりしていた企画が、スッキリはっきりしてきました!
くもり空が晴れた気分です♪


企画が落ち着いたところで伯州綿てぬぐい物語 第2話はおしまいです。
次回はいよいよデザインの回。みんなで描いたイラストが大集合です♪
乞うご期待ください。


伯州綿てぬぐいものがたりバックナンバー
○伯州綿てぬぐい物語 第1話 〜妄想女子〜
○伯州綿てぬぐい物語 第2話 〜パンツの行方〜
○伯州綿てぬぐい物語 第3話 〜全部つめこんで〜
○伯州綿てぬぐい物語 第4話 〜荷馬車はゆくよ〜
○伯州綿てぬぐい物語 最終話 〜ものがたりはつづく〜

伯州綿てぬぐい物語 〜第1話 妄想女子〜

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これは、私たちにとって初めての商品「伯州綿てぬぐい」が生まれるまでの物語です。


〜第一話〜「妄想女子」

伯州綿商品開発プロジェクトが幕をあけたのは、爽やかな初夏のこと。
このプロジェクトのメンバーをまずはご紹介。

鳥取県立米子南高校3年生の「四代目綿ガールズ」
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彼女たちは、境港のおとなり米子市で伯州綿を広める活動をしている女の子三人組です。
今年で綿ガールズたちも四代目になるそうです。
(三代目j soul brothersっぽくてイイネ!と心の中でこっそりウインク&指パッチン)


そして、同じくおとなり米子の「高島屋バイヤーのみなさん」
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大阪高島屋からいらっしゃったバリバリ関西弁の皆様。
大阪出身の地域おこし西峰が喜んだのは言うまでもありません。
バイヤーのみなさんは鳥取独自の企画販売をしたいと思っていたところ、伯州綿復活プロジェクトの存在を知りお声がけいただいたという経緯になります。

こうして、めでたく「チーム伯州綿」結成!!
伯州綿商品開発の幕開けです!





さてさて、”綿”といっても作れるものは無限大。
伯州綿を生かしたものづくりって、何なのでしょうか?

伯州綿は農薬や化学肥料を使わずにほとんど手作業で栽培をしているため、とても高価な綿なのです。
この背景をふまえつつ、私たちの商品のポイントを3つにしぼってアイテムを決定しました。

ポイント1…伯州綿を知ってもらうきっかけになる商品
ポイント2…気軽に日常使いできるもの
ポイント3…高級路線よりキャッチーさ重視
  ↓
よし、手ぬぐいにしよう!



その後、綿ガールと地域おこしの間で手ぬぐいアイデア会議開催です。

伯州綿は年配の方はわりと知られているのですが、地元でも若い子はあまり知らないそうです。
それならば「若い子がほしくなる手ぬぐい」を作りましょう!

と、いうことで、今どきの女子高校生のかわいいを教えてもらいました。
綿ガールズたちによると…

・ちょっとださい感じがかわいい!
シュールなかんじが個性的でかわいい!
おじさんかわいい!
パンツかわいい!

地域おこし一同「ほほ〜う!(予想外の答えに、戸惑いを隠しきれない)」

それからそれから、「女子高生のかわいい」と「鳥取の特産物」がコラボしたら楽しそう!
鳥取ならでは&私たちならではの手ぬぐいだ!と盛り上がったのです。

商品名の仮タイトルは「妄想女子手ぬぐい in 鳥取」
この企画が、これから変身をとげていくことを、このときの私たちはまだ知らない…。


伯州綿てぬぐいものがたり 第一話はここまでです。

次回、乞うご期待!



伯州綿てぬぐいものがたりバックナンバー
○伯州綿てぬぐい物語 第1話 〜妄想女子〜
○伯州綿てぬぐい物語 第2話 〜パンツの行方〜
○伯州綿てぬぐい物語 第3話 〜全部つめこんで〜
○伯州綿てぬぐい物語 第4話 〜荷馬車はゆくよ〜
○伯州綿てぬぐい物語 最終話 〜ものがたりはつづく〜